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2時58分の惨劇

仕事場ではサンダルを装備してOKということになっている。1日革靴を履き続けるとおじ様たちの足はとってもスパイシースメルになるからだ。私もそれに倣ってサンダルを装備している。

装備品は近くのスーパーで確か\500で購入したものだ。おしゃれをするとセクハラまがいの勘ぐりに遭う職場なので、デザインにこだわる必要はない。

しかし、トイレにあってもおかしくないような代物とかおばちゃんがそこらへ出かけるときに履いていくようないかにもな品では自分のプライドが許さない。こういった品が大半のラインナップの中で選んだのはリボンが飾りについているもの。自分はおばちゃんではないというささやかな主張を含めて決定したのだ。

しかし、所詮はワンコイン品。思わぬところで反撃の牙を剥くのだ。

仕事場に偉い人が来た。偉い人なので丁重にお迎えして、一番いい部屋にご案内しなければならない。

「こちらへどうぞ~」

昔取った杵柄。精一杯の笑顔でお客様を先導する。

その時。

メキョ

060925_150201 右足が妙な具合に曲がった。

痛くはないが、直後に違和感が走る。

何だ!?何なんだ!?

早急に確認する必要があるが、今はやるべきことがあるのだ!

歩くたびにぺこぺこと音がしてサンダルが脱げそうになる。こんな時に限って階段を上る羽目に。足から逃げそうになるサンダルをなだめなだめ、客人を所定の場所に納める。

今度はお茶を運ばねばならない。厨房で慌ててサンダルを確認する。

060925_150202 ああっ!なんということだ!

底と甲の部分が剥がれてしまったではないか!

自席に戻れば強力接着剤で補修ができる。しかし今はそんなことをしている場合ではない。お茶を持っていくタイミングは非常に重要だ。打ち合わせの本題に入る前に任務を完了しないと「話の腰を折られた」とあとで叱責を受けかねないのだ。

とにかく大急ぎで茶を淹れる。5人分。運ぶには長年の茶汲みで培われたバランス感覚が要求される。しかしその能力は足元がしっかりしていてこそ発揮されるもの。手傷(!)を負った状態の今の私に遂行できるのだろうか?

サンダルが脱げて転んだりでもしたら任務遂行は不可能に近くなる。まずは慎重に歩を進めることが大事だ。

一歩ずつ足元を確かめながら階段を登る。

一段…五段…大丈夫だ。いけるぞ!

『オレ…この戦いが終わったら結婚しようと思うんだ』

ハリウッド映画では、こんな台詞を吐く奴はたいてい死んでしまうんだよな、という考えが頭をよぎる。嫌な考えを振り払う。

だって自分はもう結婚してるじゃないか、ともう一人の自分が突っ込みをいれる。

結果。

あ、普通に運び終えましたよ。サンダル脱げそうになりましたけど。

今接着剤で補修してシンナー臭に包まれてます。

くせー

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