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妄想トゥーランドット

荒川選手効果ですっかり有名になったこの作品、冬のコンサートで演奏することになったのですが。

プッチーニ作曲のオペラの中の一曲、という以外何も知りません。takeさんに音源をもらうまでテノール歌手が歌っていることすら知りませんでした。

いい演奏をするにはまず曲を理解することからかな?と思い、作品やプッチーニという人、「誰も~」が作品のどのような場面で歌われるのか調べてみることにしました。

いやでも待ってください。今はネットで何でも調べられる時代。でもそれでは本当に「調べた」ことにはならないかも?

まずは自分でストーリーを想像してみて、それから事実を調べても悪くないと思ったのでさっそく実践してみました。ジョン・レノンも「想像してごらん」って言ってますしね。

プッチーニ氏はイタリアの人。イタリアオペラは有名ですし、名作がたくさんありますから、「トゥーランドット」もイタリアのお話に違いありません。おそらく他のオペラの例からしても、題名はおそらく人の名前。さらに例にならって、絶世の美女に違いありません。イタリア人は美女が大好きですからね(それはイタリアに限ったことじゃないか)。

ほわわわわわわ…(想像の世界へ)

美しい町娘トゥーランドットは、眠り姫のごとく寝たらそのまま何百年も眠り続けてしまうという奇病にかかってしまう。彼女が睡魔に襲われるたびに恋人のニコロ(仮名)をはじめ周囲の人々は慌てふためき、町の人々は彼女を眠らせないように自分らも寝ないと言う誓いを立てるものの(この辺がオペラならではの極端な展開)、一人、また一人と眠りに落ちていく。

寝落ち寸前のトゥーランドットを胸に抱き、ニコロ(仮名)は「頼む、みんな寝ないでくれ!トゥーランドットをオレの手から奪わないでくれ!誰も寝るなあぁあああ!と熱唱する。

そこへ謎の老人が現れ「何とか山の魔王が持っているこれこれの宝物を持ってきてくれたらトゥーランドットの病を治してやるぞよ」とニコロ(仮名)に告げる。

彼は恋人を救うために旅立ち、粗野だが気のいい戦士とセクシーな魔法使いと思慮深い僧侶を仲間にして、たくさんのモンスターを倒し、教会で休み、「ちいさなメダル」を集め、メタルスライムのすばやさに歯噛みし、ニコロ(仮名)はバニーちゃんの「ぱふぱふ」を堪能しつつ、時々カジノで豪遊しながら万全のレベルと装備で世界征服を目論む魔王の神殿へ辿り着く。

魔王との戦いは熾烈を極めた。しかし4人は全力を出し切った。魔王が倒れると同時に神殿も崩れ始める。4人は出口へ向かって走る。危ない!魔法使いの頭上に大きな柱が落ちかかってくる!立ちすくむ魔法使い!

ドカーン!!!

魔法使いが目を開けると戦士が柱をその強靭な双肩で支えている。

「早く行け!長くはもちそうにない」「ダメよ!一緒に世界を救うって約束したじゃない!」「悪いがその約束は果たせない。お前だけでも生き延びろ!」「嫌よ!いやあぁぁ!!」戦士の体に取りすがる魔法使い。戦士は苦痛に耐えながらも怒鳴る。

「いいから…行け!」

ニコロ(仮名)と僧侶に助け起こされて立ち去る寸前、涙で頬を濡らした魔法使いは戦士に熱い口付けを送る。戦士は笑みを浮かべ「さぁ、もう行け」と3人を促す。

落ちてくる瓦礫をかいくぐりながら魔法使いが振り返ると、舞い上がる砂煙の向こうで戦士がゆっくりと倒れこむのが見えた…

3人が脱出した瞬間、神殿は崩れ去る。泣き崩れる魔法使い。

「愛してたのよ…!最後まで言えなかった…」そっと肩に手を置く僧侶。彼の涙も止まらない。魔法使いは死闘の前に戦士からプレゼントされた「こんぼう」を手に取ってつぶやく。涙がその上にひとしずく落ちる。

「荷物がいっぱいだったのね…それより私、『リレミト』を唱えるのを忘れてたわ」

その時、空に重くたれ込めていた黒雲が切れ、太陽の光が大地に降り注ぐ。

そう、彼らによってこの世界は救われたのだ!全人類が待ち望んでいた真の平和が、今訪れたのだ!

3人は心と体の傷を癒そうと近場の宿屋へ行く。僧侶は案内された部屋のテーブルに怪しい機械があるのを見つける。機械はメッセージを再生し始める。

「勇者ニコロ(仮名)とその仲間たちよ。よくやった。次のミッションを与えよう。裏面のボスを倒してくるのだ。奴はかなり強いぞ。しかし、それをやらないと全面クリアとは言えない。なお、このメッセージは自動的に消滅する」

あぼーーーーーーーーーーーーん!

[エンディング]

ちゃらららららららら~ ちゃらららだん!だん!だ!だんだん!だん!だん!だ!だんだん…

(何かとても大事なことを忘れているのだが、バニーちゃんに夢中で思い出せないニコロ(仮名)。メッセージを覚えられずに泣き出す僧侶。ダーマ神殿で「せんし」に転職する魔法使い)

歌劇「トゥーランドット」 了。

え~、長のお付き合いありがとうございました。後半は想像力が暴走しました。ほんとのことをいうと、真面目に考えたのは『トゥーランドット』という言葉の意味と舞台になった世界のことだけでした。あまりにも貧弱な推論のため、なんとか一つのブログ記事として完成させようとした結果、いんちきドラクエになってしまいました。このゲームをご存知ない方にはなんのことかわかりませんよねきっと。なんか映画ネタとかも混じってるし。でも、暴走するがままに書いていったらものすごい一大スペクタクル作品になってしまったので、これでもかなり内容を削ったんですよ。ラフ稿(バカ)の時点では、僧侶が実は男装の女性だったとか、トゥーランドットはニコロ(仮名)の双子の妹だったとか、戦士は親友の敵を討つために魔王を倒そうとしてるとか、魔法使いはセクシーコマンドーの使い手だとかいろいろ考えたんですけどね、これ以上書くとなんか友達なくしそうだからやめときます。笑えるところがあれば笑ってください。

なので、これを書き上げた後真実を見極めるためにせっせこネット検索しました。もし仮に作品の詳細を知らずにこれを読んでいる方がいらっしゃいましたら、「トゥーランドット」に対する誤解を避けるためにも、ぜひご自分で調査してみることをお勧めします。個人的にはWikipediaの説明がわかりやすく、参考になりました。

あれこれ推測して、いや全然推測してないですが、もげの想像とプッチーニ作品とで合致していたのは「トゥーランドットは美女である」ということだけでした。舞台も違えば国も違う、ヒーロー&ヒロインの立場も違う、ストーリーは意外と残酷、「誰も寝てはならぬ」はとんでもねえシーンで歌われるようですが、オペラにありがちな悲恋要素もあり、純粋に面白そうだと思ったので、一度全部見てみるのもいいかもしれない、と思いました。

でもなぁ…オペラって、濃いんだよねえ…表現が…ワーグナーを一度見て懲りたんだけど、プッチーニはどうなのかな?

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コメント

「再現芸術」俺たちがやってる芸術です。
もげならわかるよね。

投稿: take | 2006年9月22日 (金) 23時31分

再現…うん、わかります。
思ってるのと音が伴わないのが苦しい><

投稿: もげ | 2006年9月24日 (日) 12時07分

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